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サンオブニューメキシコ <アメリカ暮らし>

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2007年 02月 04日

日本里帰りPart 4 初らーめん

  
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9時頃、起床、と書いたけれど日記を見たら、6時には起きたようだ。
朝が早い母は、既に起きていた。<もう、おきたの?>

朝ごはんは
玉子焼き 豆腐のお味噌汁 母手作りの白菜のお漬物 炊きたてつやつやご飯!
お茶碗に3ばいお変わりしたけれど、まだ食べられそうだった。
しみじみ美味しかった。お漬物はこうちゃんのお気に入り。
漬けて待っていてくれたらしい。
玉子焼きは、これだけは、私にとって母のつくったものにかなう味はない。
お弁当の、家族で出かけたお昼の、そして朝ごはんも彩った思い出の味。

そして、熱く、濃く、薫り高いお茶。懐かしい湯呑みで。

一人で暮らす母の、こじんまりした台所。ダイニングテーブルは
私とこうちゃんの使っていたもの。棚の中には孫達の写真の数々。
私がアメリカから送った、ジョシュアとこうちゃんの写真もあった。
2003年の9月に撮った、私と母の写真も。

<クレマチスの丘>へこうちゃんと3人で行った時。
こんな風に、よく3人で出掛けた。けれどこの時は
アメリカ行き目前。様々な仕度等に追われる私を、母はどんな思いで
見ていたのだろうと、あらためて考える。

(母も私も植物が好き)花を見て回り
こうちゃんはチョコレートケーキを食べ、シャツに
チョコのしみをつけていたなあ。

その、白い壁のカフェ、オリーブの鉢植えの傍で
こうちゃんにシャッターを押してもらった写真。

たった3年少し前なのに全てが懐かしく遠く感じられるのは。

40歳を目の前に、今しかできないという確信
未知への好奇心と希望にあふれている様子が、眩しい。
充実の日々の中でした、決断。
今は、それを黙って見送ってくれた、見守り続けてくれた母やこうちゃんのパパ
大切な人々の当時の思いや、<Sinsere>みたいなものが
胸にしみる。


年代ものだった冷蔵庫は無くなって、<これくらいがちょうどいい大きさなの>
新しいものに変わっていたのと、キチンの床がフローリングに張り替えられていた。

<いいね>

冷蔵庫の上には前と同じように、小さなテレビ。
母の今のお気に入りのモーニングショーは<みの もんた>のなんとか(忘れました)
という番組。
当たり前だけど、日本語。
お金を払って取り寄せて観ていた日本のテレビ番組、なのだった。
CMも食い入るように見たし、変わっていないローカルなものには
大笑いした。

新聞。配達されるんだったなあ。
広告も楽しんで見て。。

<お風呂入っていい?>
ながーいこと、これも待ちわびていた、実家のお風呂。
入浴剤をいれて、熱めのお湯、首まで浸かった。
椅子に腰掛けて、シャンプー。タオルで髪を巻いて隅々まで
体を洗う!

入浴方法はどうしても馴れる事のできないアメリカの生活様式のひとつ。

バブルバスでからだをこすって、泡のついたままお風呂から上がるのは
私にはできない事。
シャワーの時も、韓国系のショップで買った風呂の椅子を使い
シャワーを止めて体を洗ったり、苦心して日本式入浴に近づけようと試みていたのだ。

<ああ、かえってきたんだ>
こうちゃんとジョシュア3人でお風呂に浸かって写真を撮ってもらった!






姉から電話があった。 <かえってきたよ!> よかったねえ、と、いつもと同じ様に話す
そんな姉のやり方が懐かしかった。

そしてパパからこうちゃんに電話。私も替わり、お昼のお誘い。
こうちゃんも私も<ラーメン!!>
どんなにどんなに、夢見ていたか。

お母さんとジョシュアも勿論一緒に、ヌマズへ向かう。
かつて住んでいた町。

東名高速への道。よく晴れた日だった。陽射しの温かさ。

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信号機、看板、景色のすべてが懐かしく嬉しくて
変わってないね、などと思いつくまま母たちに話しまくり(笑)
こんな写真も撮ってきました。



さて、目指した懐かしのラーメン屋さんは<ハルビン>
こうちゃんの学校のすぐ傍にあった。

<街の中華料理屋さん>といった感じのこのお店が開店したのは、
確か、こうちゃんが幼稚園に入園した頃?
店名のハルビンは正しくは、中国の都市名の漢字。
赤い外観。箱席が5-6つ、奥に、円卓のある畳敷きの座敷がひとつ(ふたつ?)
こじんまりした、あかるく整頓されたお店だった。

テレビが天井の下にあって
生ビールのポスター ― 浴衣の女性の ― が壁にあって。

アクセントのある日本語で<いらっしゃいませ>と迎えてくれるのは
奥さん。ご主人が厨房。
おそらく、中国出身の奥さん、注文取りから配膳、会計まで一人で
流暢な日本語でこなしていた。
声が良く通って、常に笑顔。 頭には白い三角巾。
そして、<マルコメくん>がふたり。時々奥から客席に顔をのぞかせたり
喧嘩したり。上の子がこうちゃんと同じ位の年齢だった。

お互いの子が同じ幼稚園に通い、近くに住んでいてよーく
行き来していた姉と、よくお昼をたべにきたし、幼稚園ママの友達や
母、パパとも来た。

いつも、<うまにラーメン>だった。細い麺がなんだか独特の香りと食感で
スープや具も他には無い美味しさ。
<タンメン>はタップリの野菜と、にんにくの粒も沢山スープに入っていて
<ボンゴレの味みたいね>と、姉と話したことがあった。
風邪なんて吹き飛びそうな栄養タップリの一品!
ラー油をたっぷり。

普通のラーメンはこうちゃんのお気に入り。きっと昔の支那そばって
こんな味なのだろうな、と思うような麺のかおりと
にぼしを感じる、すっきりでいて、美味しい脂っこさのある、しょうゆ味。
メンマも美味しかった。
チャーハンは、茶色、これも美味しい!!

後で喉が渇くのだけど、それがどうした!しょっぱいのかなあ、でも、美味しいから
いいじゃない! これがラーメンの醍醐味だった、その昔は。

後、忘れてはいけないのが<水餃子>
あつあつ、もちもちの皮の美味しさ、お肉とにらと
噛むとじわーと出てくる、スープ。なかなか、出会う機会の少ない
本物の水餃子、欠かさず注文していた。

各中華一品料理も充実。
そして手羽揚げなどのおつまみ、肉野菜炒めなどの定番も
レバニラ炒めは<これならわたしもたべられる!>
と、感じた素晴らしさ!だった。

生中二つですね、ワカリマシタ!
冷凍庫で冷やしてくれてあったジョッキは霜に覆われて真っ白。
乾杯!して飲むビールが空腹にしみる。
メンマなど、素朴でおいしいおつまみもいい。
テレビをBGMに小さいこうちゃん、パパとの、そんな安らかな日常。

出入りする度に鳴る、チャイムの音。
過ぎた日の、楽しい思い出のひとつが心にひろがるお店、として
アメリカで帰国を待ちわびる日々の中、何度思い出したかしれない。

再訪をこうちゃんと二人、楽しみにしていた店のひとつ、ハルビン。

懐かしい道を通って辿り着いた私達の目に入ってきたものは
<貸し店舗>
の、張り紙だった!

<!!>
言葉を失った私。
待っていてほしかったな。
でも、時が過ぎてゆくという事
こうしてすべて変わっていくのだ、とも思った。

忘れない。今も私の大好きな、想い出のお店。


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渡米直前の<ハルビン>の写真見つけました。
お店の皆さん、お元気でいらっしゃる事を祈ります。



気を取り直して、近くにある、これもよく行った<力家>というラーメン屋さんへ。
此処は、何にも変わっていなかった。
そしてここも、思い出すたび<たべたーい>と思う麻薬のような美味しさ。

年季の入った暖簾。
お店に入ると、もわっと、ラーメン屋さんの、あの<獣匂>に包まれる。
食欲に火!を点ける、あの懐かしいような。

ああ何年ぶり!待ちわびた、日本の、ほんもののラーメンがすぐそこに!!
自分で書いていて、恥ずかしいくらいだけど、本当にそんな気持ちだった。

いつもここでは、ラーメン(ふと麺 or 細麺) 小チャーハン のセットだった。
今日もそれを注文。
ビールのマークのお冷グラス。
テレビ。
カウンターでお店のご主人と話すお客さん。

いいな、この雰囲気。


そして...
感激の、初ラーメンが目の前に



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もうね、いいにおいで失神直前。
気合で写真を撮ったけれど、眩暈にも似たこの、過ぎる幸福感(笑)。

一口、すすって
<美味しいね~~、こうちゃん。。涙出そうに美味しいね>
母と、パパが笑って見ていた。

この、ナルトのかわいらしさ! コクのあるスープである事が分かっていただけると
思うのだけど。
のりの薫りも芳しく..

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チャーハンも感激の味!
なぜこんなに美味しくできるのか!
ここでも、なると(笑)
細かく切られたなるとチャンがいいお味(そうです、私は、なるとファンです)

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ぼけているけれど載せてしまう!
餃子も美味しかった!

ジョシュアも、思ったとおり、パクパク良く食べ、気に入った様子。

ラーメン、おかわりいけそうなくらい美味しくいただいた。
勿論、スープも残さず完食。


この後、MiniStop へ。
此処のソフトクリームの大ファンのパパ、私、こうちゃん。
私はここで <DHC Q10ミルク>を購入。
アメリカの通販では36OR 38ドル、此処では1500円。
量の確認はしていないけれど。
(後に980円の底値を見つけてくやしかった。。)


帰宅後、姉と姪と甥がやってきた。
玄関から<こんにちはー!>の大きな元気な声。
聞き覚えのある声とは違う、おとなっぽい声の15歳。

声のほうに行き、びっくり。あの、Yくんが、、、、。こんなに大きくなったなんて。
12歳ー15歳。変わる時期だと、覚悟はしていたけど、成長振りに驚いた。
ずっとこうちゃんと<キャッチボール>することを楽しみにしていてくれたこの子。
ふたりで外へ行き、早速始めていた。

姪っ子のRちゃん、もう高校生。お顔はずっと変わらない不思議な子。
でも、バレエで鍛えたすらりとした様子に大人っぽさがただよい始めているのが分かった。
<○○ちゃん>と私を愛称で呼ぶ子。(甥っ子もそう)
この子の視点から、流行、芸能関係、ファッションなどいまどきの
お話を聞くのが、昔から好きだったけど、今回も色々教わったね。
のだめカンタービレ、きもかわいい、プリ帳...。

姉は全く変わっていなかった。
始めに玄関でこうちゃん!!なんて大きな笑顔で私達を見て。
そして以前のような話し方。ああこうだったな、お母さんの家で皆で
こんな風に過ごして。。
と思ったのもつかの間。
アメリカにいたことなど、うそのよう、ずっとここに
住んでいるかのような気持ちに、すぐになってしまっていた。

受験生のYクン、こたつで塾の宿題を始めた。ジョシュアは彼がお気に入りのよう。
邪魔ばかりするジョシュアを見て<かわいい!>を連発するYクン。

パパと一緒に<バッティングセンター>へ行ったこうちゃん。
これも、こうちゃんの念願。
昔、パパはよくこうちゃんを連れて行ってくれた、男同士、二人の時間も
いいね、とほほえましく送り出していた。

お迎えの車に押さえ切れない嬉しい笑顔で乗り込むこうちゃんと、同じくらい
嬉しそうなパパを幸せな気持ちで見送り。

私は、母と近くに新しくできたスーパーへお買い物。
歩いて2-3分!

<SunSunクック>
スーパーへ行くのも、待ち望んでいた事。
全てが輝いて見えた!

沢山の日本の野菜。白菜、シメジ、みぶな、ゆず。。
豆腐、こんにゃく、しゃけ切り身、お刺身盛り合わせ
各お惣菜。。。
全て、限られた品揃え、保存状態も不確かな商品を<約、2倍>の値段なので
厳選のうえ購入し、大切に大切に使っていた日本食Inアメリカ
(私の住んできたエリアはそうだったが、地域によって事情は異なります)
だった。

宝の山!

あれもこれも、かごに入れたい気持ちを抑え、母と相談しながら今夜の
晩餐を選んだ。

まずは春菊のおひたし。

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スーパーのコロッケをずっと夢見ていた。こんな何気ないものが
恋しくなるアメリカ暮らしです。

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かりっと焼いて、生姜醤油、おかか、七味をかけて。
豆腐のあまみのある厚揚げも手に入らなかった。
ああ、しあわせ。


母と、<細木数子>の番組をみておしゃべりしながら
これらのご馳走と、<キリンモルツ>をいただいた。

知らない間にこんなに大人気になっていた細木数子さん。
一度、だいぶ前にアメリカで<ずばりいうわよ!>のビデオを買い、見たことがあった。
大人気なだけあって、面白いなあと思った。
母とおしゃべりしながら見るから、更に楽しめたのだろうな。
ツーといえばカー。
思ったことそのまま即座に、口に出せる気楽さ、幸せを
かみしめ。

石油ファンヒーターの匂いと温かさも嬉しく懐かしく。

ジョシュア君、1時過ぎまでらんらんに起きていました。
寝かせた後、ふらふらで眠った。
全身筋肉痛!!

重い手荷物、抵抗するジョシュアを抱え歩いたそのせいでしょう。
2-3日は、続いた。

明日から、役所関係の各手続きを始める。

by nao-mischa | 2007-02-04 23:52 | 日本里帰り2006暮れーお正月


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