2006年 07月 17日
試行錯誤中 詳しくは後ほど ERから戻った翌日、処方箋を持って、グローサリーへ薬を取りに行った。 まだ、本調子ではなく、薬を早くのみたかったので。 これが処方箋 Hydrocodone and Acetaminophen アセトアミノフェンはタイレノールとしてなじみ深いですね。 アメリカの錠剤の常で、かなり大きい。幅一センチ、長さ2センチ強くらい。 服むのにもなれましたよ。 結構強い薬で、やや、めまいを感じる。 強くて、今までにない痛みで心配した、胆石かな?膵炎?などと。 でも幸い、それはないようでよかった。 <胃痙攣>だったのでは?と実感として思った。 痙攣性の痛みだったと思う。日本ではよく知られている<ブスコパン>という 胃痙攣に用いる薬、市販もされていますね、それを探してみたけれど 手に入らなかった。薬剤師のお姉さんにも聞いたけれど <知らない>とのこと。 この顛末は先の3月。 幸い、その後はあのいたみはなく、今日に至っている。 (お姉さま、ご心配なく!) 一週間後くらいに、これも詳細なアンケート用紙が届いた。 病院での処置,など全ての評価について。 今回支払いは、診察前に払った25ドルのみだったが、いくら掛かっていたのか 興味があり、Dに調べてもらった。 これはDが、保険会社のサイトで調べ、プリントアウトしてくれたもの。 約2700ドル 30万円近く!うわさには聞いていたが、驚愕の(笑)金額。 私の場合、今回、すべて保険会社がカバーした。 妊娠中も、超音波検査に行った時の請求を見て驚いたものだった。 いくらだったかな?500ドルくらい?この時も保険が全てカバーしたのだけど。 保険会社と、医療機関の間で、高額のマネーが患者も知らぬうちに ぐるぐるまわっている。 そんな印象を持ち始めた、その頃。 これと同じ事を、<訴訟社会アメリカ>という側面からも感じた。 弁護士と、ソサエティというか国の生業そのものの。 依頼人の為や、正義の為ではないのでは (と、感じてしまう)、弁護士、法。 ここでも、ただビッグマネーが弁護士とソサエティの間で循環している、 気がするのだ。 私自身がそれを感じたのは、グリーンカード取得のため雇った弁護士と 移民局の間の無言の了解、関係性のようなものから。 弁護士は、私たち、依頼人の為に動いているとは到底思えなかった。 (他にも、有名なフィリップモリス社訴訟、マクドナルド、KFCなど一連の、 大企業相手の訴訟からもその印象を受けたのだけど、それはまた後日) 紛らわしく、複雑な手続き、膨大な必要書類、記入方法も細心の注意が必要だし、 移民局の徹底した(笑ってしまうほどの)、縦割り業務体制。と、おそらくは 案件の膨大さ、による慢性的な<仕事の>遅れ。 なので 弁護士の助けなしでは、とても進まなかったであろう事も事実だけど。(私の場合) ドクターと弁護士になれば、万々歳、安泰ね。なんて彼に話した事もあった。 とても楽しんで見ている、フジサンケイニュース。 木村太郎さんのコメントで頻繁に聞かれる <アメリカでは>のフレーズ。 主に、犯罪防止策だったり、法体系についてだったり、色々だけど <こんな風に進んでいる>という趣旨で使われている事が多い。 同じように、頻繁に<アメリカの医療>についてのコメントを聞くことがよくある。 何年かの滞在(通院、妊娠出産)、そして今回、 実感として、アメリカの医療はやはり、凄いな!と思う。 専門的なことは勿論分からないけれど、設備、病室の充実。 アメリカの持つ総合的な豊かさと、最新の医療を提供している という雰囲気をそこかしこで感じる。 <アメリカの総合的な豊かさ> 私が感じるそれは、惜しみなくそそぎ 消費する、というか 医療などだけに限らず、生活面でも。 食べきれない程の豪華さで盛り付けるレストランのホスピタリティ 家全体を温め、冷やす大きいセントラルヒーティング おおきなカート一杯の食料を購入、ガレージにストックするのが安心! 資源にしても、食料にしても、使いおしみなどしない。沢山! ステレオタイプ的で現代は一概には言えないと分かってはいるけれど 私は、これはアメリカの広大さを背景にした、愛すべき精神性だと思っている。 各研究機関、大学院等も世界に誇る充実度で、惜しみなく経費が注がれている。 そんな医療を享受するには、高い費用が掛かるということなのかな、などと 想像している。 その恩恵にあやかるには、各個人で医療保険に加入している事が必要で 広いアメリカの中には、その高いコストを払えない人々も多い、 という現実があることも事実。 シビアである反面、福祉の充実は目を見張るものがあったり。 日本の、政府に依る医療保険の存在をなつかしく思い出す。 つくづく、日本は<家族的な国>だなあと思う。 でも、この一面で良し悪しを云々するつもりは、全く、ない。 国のなりわいも、歴史も、現実も全く違うものを 同じ土俵で比較してしまうのは余に無謀で,危険だと分かっている。 違いを拒否したり否定しないで受けとめ、みつめてみると 自分のこと、国、文化も見えてくる。 そしてそれが、大切にしていきたいことであるし まだまだ、このとてつもなく巨きな国を知る余地がある、とも気付く。 時には、憤慨したり傷ついた気分になったり、でも結局は なるほどね、面白い!となる日々。 人生半ば(もっと?)で新たな文化に暮らすこととなった 昭和(!)の日本人が出会うもの、すべてを、楽しんでますよ。 また、お届けします。(えっ!もういい?そう仰らずに)
by nao-mischa
| 2006-07-17 02:43
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