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サンオブニューメキシコ <アメリカ暮らし>

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2006年 06月 30日

ER(救急病棟)初体験



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暑い暑い、一日。
こんな入道雲の日、夕方にはどす黒い空が広がって...
空気がひんやり。そして物凄い突風が吹き始める。

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この、茶色の世界。これは砂です。砂嵐!
急いで開いている窓を閉めに走る。
風の強さといったら、よく、台風の中継で必死の形相のレポーターが
半分飛ばされながら、<暴風雨風圏に入りましたあ!>と絶叫(笑)している、
あんな強さ。身の危険を感じる、ような。

長く続く時と、すぐ、終わるときも。
雷を伴う場合も。雨は大粒だが、ほんの少し。

焼け石に水
なぜかいつも浮かぶこの諺を、またつぶやく。

写真の木には、先日ご紹介した、卵を抱える鳥の巣がある。
心配でKちゃんと見に行ってみたら、けなげに耐えていた。

そうか、私などよりここに住む動物達は、この気候でどうやってサバイブするか
よーく知っているわよね、と言ったら深く頷いた夫。

ウインドチャイムも、パラソルなどなどもこの嵐に壊されてしまった。

これが夏の砂漠なんだなあ、面白い。







ブログの更新が滞っていた3月の或る日、
救急病棟(ER)に初めてお世話になる、という貴重な体験をした。
在米の方々が、口を揃えて<恐ろしいほど高額を請求された>と言っているのを
知っていたので、日本での様にお世話になるわけにはいかないだろうなと
思い続けてきたのだけど
いざ!そんなシチュエ-ションに実際、置かれた時はそれどころではなかったなあ。

不摂生もあった。
2-3日、酷い下痢が続いていた。下痢は結構いつもの事で
私の場合、ビールを沢山飲む為。
病的な下痢の時は自分で分かる。

夕方になると、強い倦怠感と微熱。一日中続く下痢。腹痛。
それでも、直るだろう!と無理に(美味しくないのに)晩酌していた。
ストレスもあったし。

そんな数日後、ついに夕方起きていられなくなった。
熱もあった。食事の支度を始めなければならない時間だったけれど
腹部の痛みと悪寒、倦怠感に横になったまま動けなくなった。

いつもと違う手ごわい痛みだな、と思った。
身をよじる痛み。まるで陣痛みたいに<きたきたきた!>
痛みが襲い、歯を食いしばってやり過ごすと、スーと引いていく。

痛みの合間に、嫌な感じの眠りに引きずり込まれうつらうつらしたり。
気付くと、部屋は既に、夜だった。

心配そうに見ているD。
ごめんね、起きられない。大丈夫、僕達はピザ、たべたよ。
病院に連れて行こうか?
もう少し、様子を見てみる、でも、だんだん痛みが強くなってきたの。




そのうち嘔吐も始まって、痛みが尋常でなくなってきた。
強烈なさしこみ。

陣痛の極期のようだった。
酷い食あたりの痛みも結構辛いけど、レベルが違う。
唸り声が出てしまう。身の置き所がなくなる。

どのくらい、経ったのか?何度もそばに来て手を握っていてくれたDの
何度目かの<病院にいこう>に頷いた。

KちゃんはJoshuaとお留守番だった。
痛みの合間に、毛布をコシに巻いて車へ。どうか、こないで、と。
口は渇いていて、ふらふらだった。

by nao-mischa | 2006-06-30 01:46 | アメリカ事情


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