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サンオブニューメキシコ <アメリカ暮らし>

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2007年 11月 13日

越後獅子の唄


美空ひばりの歌を聴くのより先に
私はその人の歌う、<越後獅子の唄>を、耳にしたと思う。

両手の小指のない
皆が、恐れていた、それはかなりの酒癖の悪さ。
喧嘩なんて始めたら、生きるか死ぬか怖い物などない、のだろうな
大きな体、短髪
今は、死語なのかな、やくざの王道のようなひとだった。

梅干入りの焼酎のお湯割をあびせられたこともあった
でも
時折、見える愛嬌のある、小さな目が解けそうになる笑った顔と
ご機嫌な時の、じゃあと歩み去る背中に、見え隠れする孤独の影。

なにより、そのときの私は
その人の歌う、<越後獅子の唄>に何かを強くかんじた。
もう、20年も前の話だ、全く違う空間にいるのに
時折、こうして鮮やかに甦ることがある、それはまざまざと。

亡き父と同県人、と言ったときのその方の顔。
分かっていた、父もそうだった、<鹿児島>薩摩。

きょう、日本から持ってきた美空ひばりのCDを聞いた。
深いお付き合いはなかったが、私には印象的だった、忘れかけていた
その方と、その頃の自分を思い出した。

父のことも。
泣けた。



笛にうかれて 逆立ちすれば
山が見えます ふるさとの
わたしゃみなしご 街道くらし
ながれながれの 越後獅子


何年か前に、亡くなったときいた。



きょうはね
こうちゃんに、レタスと卵のチャーハンをつくりました
ジョシュアには、大好物のカレーライス
夫のDにはチーズバーガーパスタ、ブロッコリー入り

何が欲しいかな、いつも考え。
みなそれぞれちがうのでね。

わたしゃビールで、ごんぎつねを観て
 花に消えゆく
 旅の獅子 です

おやすみなさい

by nao-mischa | 2007-11-13 14:06 | 日本


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