2006年 06月 22日
やっと<タンシチュー>の巻書き終わって、ほっ! 疲れました。やっと次の話題にいけるぞ! と、いうことで、これは少し前に母から届いた日本物資、開けたところです。 新茶3袋。(涙) お願いした、お醤油のおせんべい。 Kちゃん大好きなぷっちょ、ハイチュウの数々。 右は、アメリカでのラーメンライフを助けてくれるラーメンスープ、各種。 これもお願いしたものですが、こんなに一杯送ってくれるなんて。。。 鶏がら醤油、とんこつ醤油、鶏がら塩味そして 上のほうにある黒い袋はローカルな、子供時代からの馴染みのスープ。 懐かしさに涙が。 わさびふりかけ、重くなるのでとジップロックに詰め替えてね、と。 ラーメンスープでかなり重くなってしまった(写真は全部ではないのです)ようで、 今回も郵送費がかさんでしまい、申し訳なくありがたく。 大田胃散。これがあると、安心なんです。 柚子フレーク、青しそフレークまで入れてくれた。 そして、これ! 夢に見た、この<雪印チーズ> 日本の味、郷愁のチーズ。 パッケージのイラストは変わってしまったんですね。 クール便でもないのに問題なく届きました。 もう、狂喜乱舞! この日はさっそくこんな懐かしいおつまみを。 チーズサラミ。 このチーズの味はここにはない! なめるように味わっていただいた。 そんな事をいったら、1週間後に追加の荷物といっしょにまた、送ってくれた おかあさん。 今も冷蔵庫に入れて大事にいただいています。 このチーズ、父も好きだった。 晩酌のお供は、<このチーズかまぐろの赤身があればいい>が口癖で 私も小さい頃は食卓であぐらをかく、父の丹前の懐に入り込んで 分けてもらっていた記憶がある。 枝豆とか、ビールもちょっぴり(!)(内緒) 私が18の時、突然他界した父。 父と共に過ごした年月を超えて、いまもこうしていること、 あと何年かで、父が命を全うした年齢に追いつくこと、何年経っても 色褪せない父の存在、年を降る毎に鮮やかになる、 家族での懐かしい思い出。 不思議におもう。 どこにいても。 地方のグルメ情報雑誌。 懐かしい店、新しいお店、日本の美味しい食べ物の沢山の写真、 今は叶わないけど、里帰りの暁には。。。と、たのしんでみています! そして、日本の私の本棚(母の家の)からお願いして送ってもらった 1993-94頃購入、以来の愛読の書。 <ユン ドン チュ 青春の詩人 > ソン ウ へ著 伊吹 郷 訳 筑摩書房 ユンドンチュの縁者にあたる著者による、詩人の背景、歴史、詩作、生涯が綴られた 韓国出版の本の、抄訳。 <空と風と星と詩 影書房>は、作品の数も背景も、より詳しい。 私が惹かれたのは、まさに、詩にかがやく、<清冽さ>だった。 死ぬ日まで空を仰ぎ 一点の恥辱(はじ)なきことを、 葉あいにそよぐ風にも わたしは心痛んだ。 星をうたう心で 生きとし生けるものをいとおしまねば そして私に与えられた道を 歩みゆかねば。 今宵も星が風に吹きさらされる。 生への強い覚悟。それを支えているのは、ただ きよらかなこころ。 空を見上げている作者の真っ直ぐな視線。 その頃私は 日記帳は<アピカ>の縦書きの<100年>?<1000年>?ノートと決めていて。 新しいノートをおろすたび、この詩を最初に丁寧に万年筆で書いていた。 今回、久し振りに読み返し、鳥肌が立って涙した次の詩、 長くなるけど引用します。 季節の移りゆく空は いま秋たけなわです。 わたしはなんの憂慮(うれい)もなく 秋の星々をひとつ残らずかぞえられそうです。 胸にひとつ ふたつと刻まれる星を いますべてかぞえきれないのは すぐに朝がくるからで、 明日の夜が残っているからで、 まだわたしの青春が終わっていないからです。 星ひとつに 追憶と 星ひとつに 愛と 星ひとつに 憧れと 星ひとつに 母さん 母さん、 母さん、わたしは星ひとつに美しい言葉をひとつずつ唱えてみます。小学校のとき 机をならべた児らの名と、ぺエ、鏡(キョン)、玉(オク)、こんな異国の乙女らの名と、 すでにみどり児の母となった乙女たちの名と、貧しい隣人たちの名と、鳩、子犬、兎、 らば、鹿、フランシス.ジャム、ライナー.マリア.リルケ、 こういう詩人の名を呼んでみます。 これらの人達はあまりにも遠くにいます。 星がはるか遠いように、 母さん、 そしてあなたは遠い北間島(プッカンド)におられます。 わたしはなにやら恋しくて このおびただしい星明りがそそぐ丘の上に わたしの名を書いてみて、 土でおおってしまいました。 夜を明かして鳴く虫は 恥ずかしい名を悲しんでいるのです しかし冬が過ぎわたしの星にも春が来れば 墓の上にみどりの芝草が萌えでるように わたしの名がうずめられた丘の上にも 誇らしく草が生い繁るでしょう。 訳 伊吹 郷 この本を、母の送ってくれた包みから出した時 懐かしい実家の匂いがした。 思わず、本を顔に寄せた。 微かに、わたしとKちゃんで住んでいたマンション-渡米に伴い 閉じたわたし達の住まいの匂いも残っているような気もした。
by nao-mischa
| 2006-06-22 01:00
| アメリカで 日本食を作る
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